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2015-01-31 16:37 | カテゴリ:環境認識
こんにちは、マイクです。

1月はいろいろなニュースが駆け巡り、年初から為替も大きく動きましたね。

今回はその中心であるユーロに注目して、チャートを見ながら振り返ってみましょう。


【EURUSD】
■4時間足
20150131EURUSDH4a.png


(1) ギリシャ議会解散

ギリシャ議会は昨年末12月31日に、大統領選出の否決を受けて解散しました。
この結果、1月25日に総選挙が行われることが決定します。

選挙では反緊縮財政を掲げる最大野党の急進左派連合の優位が予想されたことから、ユーロ離脱のシナリオが囁かれるようになり、ユーロの下落が加速しました。


(2) フラン上限撤廃

先日の記事でも取り上げた通り、スイス国立銀行は15日、2011年9月以来設定していた1ユーロ=1.20スイスフランの上限(無制限介入政策)を撤廃しました。

これは翌週予定されているECBの政策決定で、量的緩和政策が発表され、フランの無制限介入が不可能となるためと考えらえたことにより、ユーロは更に下落することになります。


(3) ECBドラギ総裁会見

22日にはいよいよドラギ総裁が会見で量的緩和政策を発表しました。
緩和の規模が市場の予想を上回る1兆ユーロ超だったため、ユーロは更に大幅安となりました。


(4) ギリシャ総選挙

25日、ギリシャ総選挙の結果は急進左派連合の圧勝に終わりました。
予想を上回る圧勝に週明けは更に窓空けして下落スタートとなりましたが、さすがに材料出尽くしで週前半は買い戻されましたね。


(5) FOMC声明公表

28日に発表されたFOMCの声明では、利上げを判断する際に重視する要因として、初めてユーロ圏の経済問題などを念頭に置いた「国際情勢」が加わりました。

一部では6月と予想されている利上げの先送りサインと受け止める向きもありましたが、全体的には経済活動に対するポジティブな評価が基調となっているため、ユーロの更なる買戻しを進めるには至らなかった格好です。


こうしてみると、1月はほんとにドラマチックでしたね!

ファンダメンタルズはとかく難解なものとして敬遠されがちですが、このように「テーマ」をもって見ていくと、結構面白いものだと思いませんか?

チャートと併せて見ることで、中長期的な環境認識の一助となるものとも思います。

みなさんもご自分でいろいろな「テーマ」を見つけて、ニュースを追いかけてみてはいかがでしょうか。


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